【必読】知っておくべき住宅の基礎知識【災害対策】
安全第一くん「住宅を建てようと思っているけど地震や災害、台風などで家が壊れないか心配。災害に強い住宅ってどんなのがあるの?」
こんにちは アヤノです。
今年も台風19号で大きな被害が出しました。
近年の異常気象で今まで想定していなかったレベルの災害が毎年のように起こっています。
そこで今回は災害に強い住宅【基礎編】について皆さんにお伝えしようと思います。
本記事の内容
- 基礎の種類は大きく分けて2種類
- 災害や水害に強い基礎はどんなものがあるのか
- 耐震等級とはどんなものなのか
広島在住のわたしも当時のことは鮮明に覚えています。妻の実家近くの幹線道路が寸断され断水、食糧不足でかなり苦労をしました。幸いなことに私のお客様のお家は水没などの被害はありませんでしたが、災害の恐ろしさを身に染みて感じました。
そこで住宅を建てるなら知っておくべき基礎の知識と災害に強いお家についてご紹介します。
スポンサードサーチ
災害多発時代を耐え抜く基礎とは【新築住宅】
基礎の種類は大きく分けて2種類
- 基礎とベタ基礎。絶対にベタ基礎を選ぶべき
- 布とベタでは性能が雲泥の差
- ベタ基礎はシロアリも湿気にも強い
布基礎とベタ基礎はなにが違うのか
出典:クレバリーホーム
布基礎はT字を逆さまにしたような基礎です。
壁に沿って基礎を配置します。間は薄いコンクリートで一応覆いますが、そこに耐久性はなく、クラック(ひび)などによりシロアリや湿気が上がってくることもあります。
出典:クレバリーホーム
家の範囲全体をコンクリートで覆う基礎。全体が構造体であるので耐久性が高い。軟弱地盤やシロアリ、湿気にも強い。また地盤全体に力が分散されるので地盤沈下も抑えれる。
コスト :布基礎○ ベタ基礎△
強度 :布基礎△ ベタ基礎○
シロアリ :布基礎× ベタ基礎○
湿気対策 :布基礎△ ベタ基礎○
浸水対策 :布基礎△ ベタ基礎○
簡単に表にするとこんな感じですね。
布基礎はコストが安くすみますが、基礎の予算を削減することは長期的に見ておすすめできません。というか絶対にやるべきではありません。
布基礎も強度が弱いわけではありませんがベタ基礎と比べるとこのようになります。また近年の水害などの対策としてもやはりベタ基礎が圧倒的に強いです。
最近の住宅メーカーでも布基礎が標準仕様でベタ基礎はオプションなんてところもありますので、いま検討されているメーカーがあれば担当営業にしっかりと確認しておいた方が良いでしょう。
災害や水害に強い基礎はどんなものがあるのか
- 基礎断熱工法のベタ基礎を選ぶべし
- 基礎に通気口があると水害に弱い
- 床下に水が侵入しては元も子もない
悲報:ベタ基礎にするだけでは不十分
昔はよくこのような基礎を見かけませんでしたか?
出典:中田工務店
最近はあまり見かけなくなりましたが、これは基礎の中を換気するための通気口です。このようにの横に穴が空いてあると、せっかくベタ基礎にしていても豪雨になると床下に水が侵入してしまい電気系統やカビ、腐食などの被害を受けてしまう可能性があります。
ベタ基礎+基礎断熱工法が災害に強い
基礎断熱工法とは基礎外周に断熱材を入れて気密をとる工法です。
出典:マルモホーム
この工法では室内の気温と床下の気温の差が少なく底冷えしにくく、水害の際にも基礎立ち上がりよりも高い水位にならない限り浸水被害を最小限に抑えることができます。
「ベタ基礎+基礎断熱工法」
この組み合わせをすることで、地震や水害に強いマイホームの基礎が出来上がるのです。
内装や外観にお金をかけてこだわっても良いのですが、安全を疎かにしてしまっては全てが水の泡になる可能性があります。基礎には十分にお金をかけておくべきですね。
耐震等級ってなに?
- 耐震等級は1で十分
- 耐震等級2や3はオーバースペック
- 二階建ての住宅にエレベーターをつけるような感覚。あっても困らないがやる必要がない
三段階に分けられた耐震等級
耐震等級とは建物の強度を表す1つの指標です。
品確法(住宅の品質確保の促進等に関する法律)に沿った住宅性能表示で、3つの段階に分かれています。
【耐震等級1】(建築基準法の耐震性能を満たす水準)
・数百年に一度程度の地震(震度6強から7程度)に対しても倒壊や崩壊しない
・数十年に一度発生する地震(震度5程度)は住宅が損傷しない程度
【耐震等級2】
・等級1で想定される1.25倍の地震が起きても耐えられる
※主に学校や病院などの耐震性能が等級2です。
【耐震等級3】
・等級1で想定される1.5倍の地震が起きても耐えられる
※主に消防署や警察署など防災の拠点となっている建物は等級3です。
結論からいって耐震等級は1で十分です。
どうしても心配なら2にしてもいいかなぐらい。
耐震等級3はハッキリいってオーバースペックです。最近では耐震等級3を標準仕様にしているメーカーもありますが、建物を高く売る口実にしか聞こえません。
なぜならこの費用の大部分は申請手続き費用なのです。つまりベタ基礎で普通に建てれば耐震等級2相当の耐力が元々あるのです。
第三者機関のお墨付きをもらうためだけにお金をかけるのはあまり生産的ではないと思います。
まとめ:安全の本質を見失わないようにしよう
安全性能には十分に投資をして構いません。むしろするべきです。
しかし安全評価は御守りみたいなものだと思っていた方がいいですね。住宅ローンの記事を参考に無理のない借入で最高のお家を建てて欲しいです。
知っておくべき住宅ローン借入の心得【ローン破綻回避】
住宅やマンション購入を考えているけど自分はいくら借入できるか悩んでいませんか?
実はその考え方は危険です。月々安心して支払いできる金額を知りたい方。住宅ローンを組むときの心得を学びたい方はぜひこの記事を読んでください。
人気記事ここに記事タイトル