太陽光発電はオワコンなのか?これからの未来【住宅用】

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考える人「住宅の太陽光発電って費用対効果とか気になる。もう付けても意味ないってよく聞くけど本当なの?」

こんにちは アヤノです。

先ほどこのようなツイートをしました。

これまでに約200棟の家づくりに携わってきました。

そのうち約90%は太陽光を搭載したお家です。

私自身も約5年前から10キロワットの太陽光発電所を持っています。
そのような経験から学んだ、太陽光の未来とニーズについてお伝えします。

本記事の内容

  • 太陽光発電ってまだ儲かるの?
  • 電気代はこれからもどんどん上がっていく?
  • これからの太陽光発電の役割は?
2009年度から太陽光の固定買取制度(以下:FIT制度)がはじまりました。
これは10年間または20年間、太陽光パネルが発電した電気を固定価格で電力会社が買い取るという制度です。
今年2019年に10年契約のFIT制度が満期になり、また2020年からはFIT制度が終了する見通しです。
このことで太陽光発電の時代は終わったの?もう設置しても意味ないの?と、わたしのお客様からも同じような質問をされることもあります。
このような疑問にお答えします。

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儲けるための太陽光発電はもうオワコン【バブル終了済み】

the end

太陽光発電ってまだ儲かるの?

  • これから太陽光発電を設置しても儲かりません
  • すでに売電単価が安すぎるからです
  • しかし住宅+太陽光は必須です

「儲かる太陽光」は終了しています

ハッキリ言って儲けるための太陽光は終わりました。FIT制度開始年の売電単価と比べ2019年の売電単価は1/2〜1/3も安くなっているのです。更地や山間によく見かけるメガソーラーはFIT開始から早い段階で設置した「儲かる太陽光発電」です。

売電価格推移
出典:ソーラーサポートセンター

しかし太陽光発電を住宅に搭載すること自体は必須になると思っています。

理由は電力会社の電気代がこれから高騰していくからです。

電気代はこれからもどんどん上がっていく?

  • 知らないうちに電気代は高騰している
  • 再エネ賦課金が13倍に!?

再生可能エネルギー発電促進賦課金(再エネ賦課金)とは

皆さんは自宅に届く電気料金表をまじまじと見たことがありますか?請求金額を確認してなんとなく支払っているだけではないでしょうか。実はその電気料金の内訳には自分で使った電気代のほかに、再エネ賦課金という項目があるのです。

再エネ賦課金とは風力発電・地熱発電・水力発電などの再生可能エネルギー発電を普及・拡大させることを目的に、電力会社が再生可能エネルギーを買い取る際の費用を消費者が負担するものなんです。

これは一律に国によって設定されていて、毎年どんどん値上しています。

再エネ賦課金
出典:新電力ネット

平成24年度は792円/年だったものが平成30年度では10440円/年
なんと13倍強までに増額しているのです。

これはこれからもどんどん電気代は高騰します。

これからの太陽光発電の役割は?

  • 「売電買電」から「自給自足」へ
  • 災害対策としての設備となる
  • 電気自動車やドローン配達の普及により電気需要はさらに高まる

電気は買わなくていい時代になる

前述したように電気代はまだまだ高くなっていきます。しかし電気がなくては暮らせません。
住宅に太陽光をつける理由はそんな高い電気を買わずに自給自足するため。また近年の異常気象による災害・停電時の対策として蓄電池と合わせた設備となっていくと思います。
また電気自動車やドローン配達などの普及により電気需要はますます高まっていきますから、より自給自足できるという付加価値が重要となります。

まとめ:これからは太陽光発電+蓄電池

結論、昼間は太陽光発電で電気代をまかない、余った電気は蓄電池にためて夜間の電気代をまかなうことが標準的な住宅の性能になっていくと思います。日本の電池技術は吉野彰さんが今年ノーベル化学賞を受賞したことでも知られるようにトップレベルです。
これからも技術開発は急速に進みます。儲からないから太陽光発電は終わったと安易に決め付けるのではなく、新しい技術にアンテナを張り、順応していかなければなりませんね。

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